皆さんがこのページを見ているということはインターネットの接続環境は整っているという事ですね。
ただ、言われるままに申し込んだだけで何を使っているのかわからないという方もおられると思います。まずは現在主流の接続回線から分けていきましょう。

• アナログ回線


通常の電話回線に直接差し込んで使われている場合はこの回線です。速度は５６kbpsまでしか出せず一般加入の電話回線であれば電話を使用している場合に接続できなくなる。銀行などのシステムと提携している場合など以外ではほとんど使われなくなっている。
• ＩＳＤＮ回線


デジタルで通信するための回線。ノイズに強い利点もあるが、最大速度は１２８kbpsまでしか出せない。ＩＳＤＮ回線専用の周辺機器があるため、オフィスでの利用は無くなってはいないが一般家庭ではあまり使われていない。
• ＡＤＳＬ回線


最も普及しているインターネット回線。申し込みの時に混乱してしまうのは、いくつかの回線事業者があるからだと思います。通信の最大速度は現在５０Mbps。ただし、NTTの収容局からの距離で信号が大きく減衰します。
• ＣＡＴＶ


ケーブルテレビ会社のケーブルを利用してインターネットに接続するシステム。自宅までケーブルテレビの回線が届いている必要があります。通信速度は、ケーブルテレビ会社にもよりますが３０Mbps程度。

• 光回線網


光ファイバーを使用したインターネット接続。ＮＴＴや電力会社が配線工事を進めていますが、まだ普及していない地域も多いです。デジタル通信なので信号の減衰は無く、１００Mbpsが最大速度になります。

プロバイダと契約をする時の料金の体系も複雑ですね。そこで、どこを通っているから何の費用がかかるのか。という事に注目します。

ＡＤＳＬの場合

このような感じなのですが、プロバイダが料金を提示しているのは、概ねＡＤＳＬ事業者回線料とプロバイダサービスの部分です。
電話を使うには、ＮＴＴの電話網を使用するので別途ＮＴＴ料金が発生しているのです。
現在はＩＰ電話のネットワークを持つプロバイダが増えてきていますので、ＮＴＴの電話網を使わないでＩＰ電話を使用するサービスも増えています。値段は安いですがＮＴＴの回線自体は使用しているので料金が含まれています。

ＣＡＴＶの場合

自宅からインターネットサービスを提供しているケーブルテレビ会社まで直通になっています。
ケーブルテレビ会社の主業務はあくまで放送ですから、ケーブルテレビの情報チャンネルの一つとしてインターネット接続サービスがある考えるのが良いでしょう。番組は契約せずにインターネットだけを契約するサービスもあります。
すでにケーブルが引かれている場合や、ＮＴＴの中継局が遠い場合、料金の請求を一括にしたい場合には良いでしょう。

ＦＴＴＨの場合

光ファイバー網は電力会社やＮＴＴが、設置を進めていますのでＣＡＴＶと同様に自宅まで専用線が届く事になります。ＡＤＳＬと違いＮＴＴの電話回線は利用しません。
しかし、インターネット接続サービスはプロバイダを経由しますので、プロバイダが光ファイバー回線使用料とインターネット接続料を合わせて請求します。基本的にそれ以外の料金は発生しません。

問題なのは、マンションの場合です。電話回線は建築の時に配線されていますが、光ファイバーやケーブルテレビ用の装置は設置されているとは限りません。なので、設備の設置をマンションの管理会社に認めてもらわなくてはいけないです。

通信速度が契約内容よりも低い

ＡＤＳＬはアナログ回線を使用しているので、自学からＮＴＴ収容局までの道のりで大きく速度が落ちてしまいます。
契約時の○○Ｍサービスというのは、収容局からプロバイダまでの回線速度の事なので実際には測定してみないとわからないのです。

電話などで通信が切断する

ＡＤＳＬでは電話では使用しない周波数帯を使用するので、電話をしながらでもインターネットが接続できます。しかし、電話が普及した当時にはそのような事を考えなかったので、ＡＤＳＬ通信の帯域を邪魔するノイズが発生します。

スプリッタは、電話の通信で起きるノイズをＡＤＳＬモデムまで届かせないための装置です。
例えば１階と２階の両方に電話線の差込口がある場合は１階と２階の電話線はどこかで一つになっています。なので１階の差込口にスプリッタを接続してから電話機につないだとしても、２階で使用している電話から発生するノイズは遮断できずに通信が切れてしまいます。
そこで、２階の電話機にはノイズフィルターをつなぎましょう。(エレコムやバッファローから発売しています)


他にも、各家庭には保安機と呼ばれる雷などの対策装置が付いています。現在の物は大丈夫なのですが、旧式の場合これが原因となって電話の着信時に接続が切れる事もあります。
この場合はＮＴＴに電話（１１３または１１６）して交換工事の依頼をする事になります。