ネットワークで共有できる物
LANを組んで、ファイルや装置を共有する事は各パソコンの共有設定だけでもできます。
しかし、もっと便利にネットワークを使うためにネットワーク対応の周辺装置があります。
どのような物があるかというと・・・
- ネットワーク対応ハードディスク
- ネットワーク対応プリンタ
- ネットワーク対応プレイヤー
これらの装置を使用するメリットとは共有設定でデバイスを共有する事に比べて。
- 周辺機器をつなげているパソコンの電源を入れておかなくて良い。
- USBケーブル(最大5m)よりも長いLANケーブル(最大100m)を使える。
- インターネットを利用できるパソコンであれば使える。
また、共有する製品ではないのですが、LANがある時に活躍する製品として。
- CPU切替機
- ウェブサーバーユニット
などもあります
それではそれぞれのポイントを紹介していきましょう。
ネットワークハードディスク
ネットワーク対応のハードディスクはNAS(NetworkAreaStrage)と呼ばれる事もあります。
ハードディスク自体の性能
これは、記憶装置の外付けハードディスクとして容量、キャッシュ、回転数、放熱を考えます。接続方式はLAN端子になるのでこの部分は変わります。
LANの接続速度
ネットワークで使うのに充分な性能を考えましょう。対応するネットワークが100MBaseの物とギガビット対応の物があります100Mでの通信は理論地なのでパソコンやルーターによって速度が制限されてしまいます。
ハードディスクの転送速度は5400回転でもおおよそ、秒間30〜50Mバイト出ます。それに対して、LANの通信速度は毎秒100Mビットのうち8割程度の80Mビットで通信できたとしても、1バイトは8ビットなので毎秒10Mバイト程度の速度になります。
つまり、速度を求めてもLANの速度の限界に引っかかるのであまりこだわりすぎるのは得策ではないと思います。
ただし、ギガビットの場合は充分には影響が出るので、7200回転のハードディスクを選んだ方が良いでしょう。
製品ごとの性能
単純に速度だけではなく、使い勝手や信頼性を見た方が満足のいく製品が見つかると思います、代表的な機能としては。
- RAID(レイド)機能
- OTG(OnTheGo)機能
- FTP機能
プリントサーバー、ネットワークプリンタ
プリンターを独立してネットワークに接続するためにはプリンター自体がLAN端子を持っている必要があります。そのようなプリンターをネットワークプリンタと呼ぶのですが、主にオフィス向けの製品であって高価な物になります。
USBやプリンターポートを使って接続するプリンターであれば、プリントサーバーと呼ばれる小さなユニットを接続してLANへ独立してつなげる事が出来ます。
プリントサーバーの種類としてはLANの接続方式と、プリンターの接続方式で分かれています。
LANの接続方式
- 10Mbase
- 100Mbase
- 無線通信
ほとんどのLANは100Mbaseで構成されていると思いますが、プリンターユニットと通信する時にだけ10Mbaseの通信になります。文章や解像度の低い画像であれば問題なく使用できます。価格的に安い事がメリットです。
一番スタンダードなタイプ、LANケーブルの配線ができるのであればこれをお勧めします。
無線LANを利用して接続するタイプ。現在、無線LANが用意されている状況で、LANケーブルの配線が難しい場合には良いでしょう。
プリンターの接続方式
プリンターの接続方式は、当然プリンターが持っているポートの物を選びましょう。間違えてしまわないように確認をしてください。2種類あります。- USB
- プリンターポート(パラレルポート)
ネットワークプレイヤー
ネットワークプレイヤーはパソコンで見れる動画や画像をテレビに映す周辺機器です。
動画や画像のデータはパソコンの中にある状態で、LANを通してプレイヤーが読み出してくれるようになっています。
ただし、プレイヤーがデータを読み出すためには、付属のアプリケーションをパソコンにインストールする必要があるので注意してください。そして、付属のアプリケーションはパソコンへの負担が大きいので動作環境に注意してください。
プレイヤーの性能
- 再生可能フォーマット
- テレビへの出力端子
- ディスクドライブ
- LANの接続方式
- リモコンの仕様
また、ネットワークを利用して再生する場合とは違うファイル形式もサポートしています。
プレイヤーの拡張性
プレイヤーの拡張機能は同一メーカーのサポート製品である事が多いので、製品の選択は絞られます。オプションとして考えた方が良いと思います。
- USBコントローラー
- 拡張カードスロット
- ネットワークハードディスクの対応